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JAKAとDH-Roboticsハンドを接続したい

JAKAロボットとDH-Roboticsの電動グリッパーを接続する2種類の方法と2種類の通信方法を説明します。本コンテンツでは、JAKAロボットからDH-Roboticsのグリッパーを動作させる手順を解説します。

目次

  • 1.接続方法
  • 2.ModbusRTU通信(RS485)
  •  2-1.配線
  •  2-2.設定
  • 3.I/O通信(DI/DO接続)
  •    3-1.配線
  •    3-2.設定

1.接続方法

接続方法は2種類あります。

接続方法1:JAKAのツールI/OとDHのグリッパーを接続

JAKAのTOOL I/O と DHのグリッパーをつなぐための専用ケーブルを使用します。JAKA側のピン配列とDHグリッパーのピン配列を合わせたケーブルを使用します。JAKAのTOOL I/Oは、M8_Aコード_8ピン_メスです。DHグリッパーは、M12_Aコード_8ピン_メスです。専用ケーブルはこの間を接続し、且つピン番号を合わせてくれます。

 

接続方法2:JAKAの制御ボックスI/OとDHグリッパーを接続

 JAKAの制御ボックスI/OとDHグリッパーを接続します。間を繋ぐケーブルですが、グリッパー側は、M12_Aコード_8ピン_オスで、制御ボックス側は、バラ線です。バラ線側は、制御ボックスに繋ぐためにフェルール端子で端末処理を行ってください。

 

2.ModbusRTU通信

2-1.配線

RS485接続でのModbus-RTU通信を行う場合、
以下の4本のワイヤ接続が必要です。

①グリッパの+24V   → JAKA制御盤のV+(例)P1の9-16
②グリッパのGND     → JAKA制御盤のV-
③グリッパのRS485_A → JAKA制御盤P7の6/7コネクタ
④グリッパのRS485_B → JAKA制御盤P7の4/5コネクタ
 

 

2-2.設定(Modbusの パラメータ)

グリッパー本体はModbus-RTU、
ボーレート115200に設定してください。

Modbusタイプ:Modbus-RTUを選択
名称:DH を推奨(任意)
SLAVE ID:ID設定、デフォルトは 1
データ形式:データ形式、8 に設定
アナログ入出力:基本制御アドレスは256(0x0100)と512(0x0200)
 
グリッパーの詰めは、16進数(0x)で始まり、
JAKAの入力は10進数なので、変換が必要です。
256から5つの番地と512から3つの番地を設定します。

 

 

JAKA DH 対応機能
256 0x0100 初期化
257 0x0101 力値
258 0x0102
259 0x0103 位置
260 0x0104 速度
512 0x0200 初期化完了信号
513 0x0201 把持状態 
514 0x0202 リアルタイム位置情報

 

 設定後は、下記の形になります。

JAKA APP使用時は、このようになります。

3.I/O制御(DI/DO接続)

3-1.配線

グリッパの+24V →JAKA制御盤の V+(例)P1の9-16
グリッパのGND →JAKA制御盤の V-
グリッパの入力1,2→JAKA制御盤P2の1-8
グリッパの出力1,2→JAKA制御盤P1の1-8

3-2.設定

グリッパーのデフォルトは RS485 モードですので、

DH-Roboticsのデバッグソフトで I/O モードを切り替える必要があります。
図①、②、③に従って操作し、
最後に「保存」をクリックします。

I/O信号の組み合わせにより、グリッパの制御ができます。

グリッパ入力制御表

INPUT1 INPUT2 設定値 
HIGH LOW 位置1、力1、速度1
LOW HIGH 位置2、力2、速度2
HIGH LOW 位置3、力3、速度3
LOW LOW 位置4、力4、速度4

 

グリッパ出力制御表
OUTPUT1 OUTPUT2 指令内容
LOW LOW グリッパー動作中
HIGH LOW グリッパー停止、把持物は未検出
LOW LOW  グリッパ―停止、把持物を検出
以上がJAKAとDH-Roboticsの接続に関する説明です。

分かりづらい場合や、 一度、相談されたい方は、下記より承ります。

電動グリッパに関する各種お問合せは、こちら

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