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電動チャックの接続方法が分からない

自分が選んだ電動グリッパー(以下グリッパー)が本当にロボットと接続できるのか不安があるなどのお悩みはありませんか?グリッパーの接続は、コネクタのピン配列を理解することと通信方法の違いを理解することで自分に合った型式を簡単に選定できます。本コンテンツでは、協働ロボットとグリッパーを接続する際に起こる疑問とカタログの確認を例を交えて解説します。

ロボットとグリッパーの接続には各ロボット専用のケーブルが必要

ロボットにはツールI/Oというコネクタの取付口があり、ここへグリッパーから出ているケーブルを接続します。ロボットとグリッパのピン配列を合わせるために、各ロボット専用のケーブルを中間に繋ぎます。この中間ケーブルにより、ロボット側のピン配列とグリッパー側のピン配列を合わせることで、グリッパーを正常に接続することができます。

 

接続方法
ロボットとの接続

コネクタについて

次にコネクタのオスメスとコネクタ形状について理解しましょう。A-coding、B-coding、C-coding、D-coding・・・コネクタにも多くの種類があります。(※コネクタの仕様および、かん合形状寸法は国際標準規格IEC 61076-2で規定されています。)ご自身のロボットのツールI/Oのコネクタ部がどんなcodingになっているかロボットの取扱説明書をご確認ください。

図2 コネクタの規格一覧表(よく使用されるもののみ抜粋)

コネクタの規格

コネクタのネジ部呼び径には、M8やM12などのバリエーションもあります。協働ロボットとグリッパーを繋ぐ場合は、基本的にA-coding 8pinでOKです。 Universal Robot DOBOT JAKA AUBO ELITE ROBOT 上記メーカーを調べてみたところ、全てA-coding 8pinでした。おそらくA-coding 8pinが多数だと思います。各メーカーの取扱説明書に記載がありますので、確認してみてください。 コネクタについてはA-coding 8pinで大丈夫だと理解頂けたかと思います。 しかし、コネクタの形状は同じでも協働ロボットのメーカーごとにピン配列が異なります。ピンにはそれぞれ役割があり、ピン配列が違うということは、見た目は同じでもその役割の並び方がバラバラということです。

図3-1 A-coding 8pinコネクタ

 

図3-2 ピン配列の違い

ピン配列

3社のピン配列を比較してみると、各社各様となっていることが分かります。そのため、グリッパーメーカーは各ロボットメーカーのピン配列に対応した専用ケーブルを販売しています。
使用予定のロボットによって必要なケーブルが違い、グリッパーの型式も変わるので、カタログをチェックしましょう。

 

グリッパーメーカーのカタログの見方

実際のカタログを見て、ケーブルの種類と通信方法を確認してみましょう。今回は、コボタロウ EC サイトでも取り扱い中のDH Robotics(以下 DH)のカタログを例に説明します。

  1. 全ての項目が繋がって、ひとつの型式になります。
  2. このグリッパーはDI/DO、RS485のどちらでも接続可能ということが分かります。
  3. 使用するケーブルを選定します。使いたいロボットの番号を選びましょう。同じメーカーでもケーブルが違う場合があるので、型式にも注意が必要です。(DOBOT CRとMG400 ※共にDOBOT社製品)

 

通信方法による違い

◆2つの通信方法 DI/DO ONかOFFかのみをコントロールできます。 グリッパーで例えると、開いている状態・閉じている状態のどちらかしか制御できません。 RS485 シリアル通信の一種で、より細かいコントロールが可能です。 グリッパーを70%開いたり、力加減の指示などの細やかな制御ができます。 どちらの接続方法がいいのかを考える際に、以下を参考にしてください。 DI/DO グリッパーにRS-485通信が備わっていない場合や、ON/OFFの制御のみで問題ない作業を行う場合。RS-485通信できるグリッパーである場合、且つ、開く・閉じる以外にもつかむ強さやスピードなどを調節したい時。

まとめ

グリッパー選びの際は、必ず以下を確認して下さい。 各ロボット用の専用ケーブルを含む型式になっているか ☝ワンランクUP!アドバイス ケーブルは自分でも作ることができます。 ケーブルの中にはピンの数だけ線があり、その線をロボットとグリッパーの対応する部分に繋ぐことができれば、接続可能なケーブルを自作できます。メーカーのケーブルでは長さが足りず、延長したい場合などに応用してください。

例:JAKAのロボットとDHのグリッパーを接続する場合

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