人手不足の深刻化により工程間のワーク搬送に人を割く余裕がなくなっている一方で、「自動化したくてもスペースが足りない」「既存レイアウトがネック」といった悩みが多くの現場で聞かれます。

そんな課題を解決する手段として注目されているのが、自律走行型の複合ロボット(AMR+アーム)を活用した工程間搬送の自動化です。

とはいえ、導入にあたって次のような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

・現在のレイアウトでも走行できるの?

・コンベアや設備が邪魔して通路が狭いけど、本当に搬送できるの?

・既存の設備とどう接続すればいいか分からない

・多品種、小ロットの現場でも使える?

・導入にあたって設備の大改造が必要では…?

 

こうした不安をお持ちの方に、まずは自律走行搬送ロボット(AMR)を使った自動化のメリットをご紹介します。AMRは現場のレイアウトに柔軟に対応できるため、狭い通路や複雑な設備の間でもスムーズに動き、作業効率の改善が期待できます。

自律走行搬送ロボット(AMR+アーム)が実現する現場改善ポイント

工程間搬送の自動化によって、具体的にどのような現場改善が得られるのでしょうか?

実際に導入した現場では、人手不足の解消だけでなく、作業効率や品質の向上など、さまざまな効果が現れています。ここでは、その代表的な改善ポイントを3つご紹介します。

1. 無人での工程接続が可能に。人手不足の解消と歩留まり改善にも貢献!

自律走行搬送ロボット(AMR+アーム)は、スタンドアローンでの運用にも対応。
上位システムと連携しなくても、独立して搬送業務を行うことが可能です。

これにより、人が介在しない工程接続を実現。人材の配置や教育にかかる負担が減るだけでなく、不具合や歩留まりの分析がしやすくなるといった品質面でのメリットも期待できます。

2. ガイドレスで走行可能。レイアウト変更にも柔軟に対応!

AMRはSLAM技術を活用して、自律的に周囲の地図を作成・走行します。
床にガイドテープやマーカーを貼る必要がなく、レイアウト変更が頻繁な現場でも安心して使用できます。

また、コンベアが邪魔で直進できないような場所でも、ロボットが障害物を避けて走行ルートを自動で最適化するため、柔軟な導入が可能です。

3. ±5mmの高精度な位置決めで、特殊なワークにも対応!

「この形のワークでもちゃんと受け渡せるの?」というご不安もご安心ください。
当社の取り扱っているAMRは、±5mmの位置決め精度を誇り、2D・3Dカメラとの連携によって、ワークの形状や位置を高精度に認識し、更なる安定したピッキングを実現します。

人もロボットもスムーズに動ける!自由な設備レイアウト


人が自由に移動できる空間を確保できる点も、自律走行搬送ロボット(AMR)ならではのメリットです。搬送のルート変更も可能です。

たとえば、設備のチョコ停(突発停止)が発生し、AB間で作業している担当者が設備Dまでエラー解除に向かう場合、コンベア搬送では搬送ルートが人の動線を遮っており、大きく迂回せざるを得ません。一方、AMR搬送であれば、通路を遮ることなく搬送が行えるため、担当者は最短ルートで移動でき、迅速なトラブル対応が可能になります。

では、AMRを活用した自動化の手順を見ていきましょう。

1. 事前準備:マッピング(SLAM)

ロボットに工場内の地図を自動で学習させます。
特別な設備工事やガイド設置は不要。マッピング完了後はスタートボタンを押すだけで、すぐに稼働可能です。

2. ワーク検出・ピッキング

2Dや3Dカメラでワークの位置・形状を検出し、搬送ロボットが最適な角度とタイミングでピックアップします。

3. 搬送・受け渡し

高精度な走行・停止により、設備間のワーク受け渡しを自動で実行。設備の信号と連携し、タイミング制御も可能です。

 

複合ロボットの導入はコボタロウにお任せください

コボタロウは、多数メーカーの協働ロボットや周辺機器を取り扱っており、現場の課題や目的に応じて、最適なロボットシステムを柔軟にご提案することができます。複合ロボットの実装実績もありますので、是非当社にお任せください。

導入前のヒアリングから、設計製作・設置・立ち上げ、操作トレーニングまでしっかりサポート。不安なく運用がスタートできる体制を整えています。

また年間50名以上の企業様に、自動化に関する指導を行っています。大阪府工業協会や名古屋市工業研究所など、信頼のある団体とも連携し、ロボットを使った自動化技術の普及に取り組んでいます。

 

ご相談ください

コボタロウでは、AMR、アームロボットと2D・3Dカメラを組み合わせた、多様なアプリケーションの実績があります。最新のツールでどこまでできるのか、

「どの位置で受け取るか」「どう置くか」「高さや形状にばらつきがあるけど大丈夫?」といったお悩みに対しても、現場に即した最適な方法をご提案いたします。

また、設備やレイアウトに合わせた、受渡し装置からの設計も対応しています

「こんなケースでも大丈夫?」というご相談にも柔軟に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

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